LINE・DMのやり取りは不倫の証拠になるか

最終更新日: 2026-09-13

「配偶者のLINEに不倫をうかがわせるやり取りがあった」というのは、不倫発覚のきっかけとして非常に多いパターンです。この記事では、LINEやSNSのDMが証拠としてどう扱われ得るのか、保存時の注意点とあわせて整理します。

まず確認したい結論

  • LINE・DMのやり取りは証拠になり得ますが、内容によって評価は大きく異なります。
  • 「親密さ」を示すだけのメッセージと、肉体関係や宿泊をうかがわせるメッセージとでは、意味合いが変わるとされています。
  • 取得方法によっては違法と評価されるリスクがあるため、収集の仕方には注意が必要です。
  • メッセージ単体で判断せず、他の資料と合わせて弁護士に評価してもらうことをおすすめします。

よくあるケース

たまたま画面に表示された通知で気づいたケース、共用のタブレットに同期されていたメッセージを見たケース、配偶者が見せてきたケースなど、やり取りを目にする経緯はさまざまです。

よくあるのは、「好き」「会いたい」といったメッセージはあるものの、肉体関係まで読み取れる内容ではないケースです。この場合でも、ホテルの利用記録など他の資料と組み合わせることで、全体として不貞行為の裏付けになる可能性があります。

相談前に整理すべきこと

  • メッセージを見た経緯(いつ・どの端末で・どのような状況で)
  • やり取りの期間と頻度
  • 相手のアカウント名・表示名と、実在の人物との結びつき
  • メッセージ以外に手元にある資料
  • 配偶者がやり取りについて説明した内容(弁解の有無)

「誰とのやり取りか」を特定できるかどうかは重要なポイントになるため、アカウント情報も分かる範囲で記録しておきましょう。

証拠として残しておきたいもの

  • メッセージ画面のスクリーンショット(日時・相手名・前後の文脈が入る形で)
  • 長いやり取りは、流れが分かるよう連続して保存
  • 画像・スタンプ・通話履歴など、関係性を示す周辺情報
  • 表示されたアカウントのプロフィール画面
  • 見た日時と状況を記録したご自身のメモ

スクリーンショットは加工せず、元データとともに複数の場所へバックアップしておくと安心です。

やってはいけないこと

  • 配偶者のスマートフォンのロックを無断で解除したり、LINEやSNSのアカウントに無断ログインしてやり取りを取得する行為は、不正アクセス禁止法違反などの違法となるおそれがあるため避けてください。
  • 入手したメッセージをSNSで晒す行為や、不倫相手の勤務先に連絡する材料に使うことは、名誉毀損などのリスクがあるため避けてください。
  • メッセージの文面を編集・合成することは、証拠全体の信用性を失わせるため絶対に避けてください。
  • 不倫相手のアカウントに直接メッセージを送って問い詰めることも、トラブルが複雑化するリスクがあるため、事前に弁護士へ相談してください。

弁護士に相談する流れ

  1. 保存済みのスクリーンショットとメモを整理する
  2. メッセージ以外の資料(明細・写真など)もまとめる
  3. 法律相談で、取得経緯も含めて資料を見せる
  4. 証拠としての評価と、不足を補う方法の説明を受ける
  5. 請求の進め方(交渉・内容証明など)を相談する

取得経緯に不安がある場合こそ、隠さずに弁護士へ伝えることが大切です。リスクを踏まえた進め方を一緒に検討できます。

よくある質問

LINEのスクリーンショットだけで慰謝料は請求できますか?

内容や他の資料との組み合わせによります。メッセージだけで判断が分かれる場合もあるため、手元の資料全体を弁護士に評価してもらうことをおすすめします。

どんな内容のメッセージなら証拠価値が高いですか?

一般に、肉体関係や宿泊をうかがわせる具体的な内容は重視されやすいとされています。ただし評価は文脈によるため、個別には弁護士にご確認ください。

配偶者のスマホを勝手に見てスクショしてもよいですか?

取得の方法・状況によっては違法と評価されるリスクがあります。特にロック解除やアカウントへの無断ログインは避け、対応方法を弁護士に相談してください。

メッセージが削除されてしまったらどうすればよいですか?

復元できるとは限りませんが、他の資料で補える場合もあります。削除前に見た内容のメモや、残っている関連資料を整理して弁護士に相談してみてください。

スクショはどのように保存すればよいですか?

日時・相手のアカウント名・前後の流れが分かる形で保存し、複数箇所にバックアップしておくのが一般的です。加工はせず、元データも保管してください。

まとめ

LINE・DMのやり取りは不倫の証拠になり得ますが、その価値は内容・文脈・取得経緯によって変わります。無断ログインなど違法のおそれがある方法は避けたうえで、手元の資料を保全し、評価と次の一手は弁護士にご相談ください。

次のステップ

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的判断や慰謝料の獲得・減額・解決を保証するものではありません。具体的な対応は弁護士にご相談ください。

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この記事の監修弁護士

松本 理平 弁護士

第一東京弁護士会 登録番号 55199

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