不倫慰謝料を請求したい方が最初に確認すべきこと

最終更新日: 2026-06-10

この記事の結論

  • 配偶者の不倫で慰謝料請求を考えている方向けに、請求の前提条件・時効・証拠の有無など、最初に確認したいポイントを整理します。
  • 個別の見通しは弁護士にご相談ください。
  • 本記事では、まず確認したい結論/よくあるケース/相談前に整理すべきこと を扱っています。

配偶者の不倫が分かり、慰謝料請求を考え始めた方に向けた記事です。請求の前提条件や時効、準備しておきたい資料など、行動を起こす前に確認したいポイントを整理します。

まず確認したい結論

  • 慰謝料請求が認められるかどうかは、不貞行為の有無・証拠・婚姻関係の状況など、事案により異なります。
  • 消滅時効(原則3年)の起算点に関わるため、「いつ・何を知ったか」を記録しておくことが大切です。
  • 感情的に動く前に、証拠と希望(離婚するか・関係修復か)を整理しておくと相談がスムーズです。
  • 請求の可否や金額の見通しは自己判断せず、弁護士に確認することをおすすめします。

よくあるケース

慰謝料請求を検討するきっかけは人それぞれです。たとえば、配偶者のスマートフォンの通知から発覚したケース、共通の知人からの情報で気づいたケース、配偶者本人が打ち明けたケースなどがあります。

また、「離婚はせず不倫相手にだけ請求したい」「離婚を前提に配偶者と不倫相手の双方に請求したい」など、希望する着地点もさまざまです。どのような形を望むかによって進め方が変わるため、まずご自身の希望を整理することが出発点になります。

相談前に整理すべきこと

弁護士に相談する前に、次の点をメモにまとめておくと話が早く進みます。

  • 不倫に気づいた時期ときっかけ
  • 不倫相手について分かっていること(氏名・連絡先など、把握している範囲で)
  • 婚姻期間、お子さまの有無、現在の夫婦関係の状況
  • 離婚を考えているか、関係修復を望むか
  • 手元にある資料(メッセージのスクリーンショット、レシートなど)

完璧にそろえる必要はありません。分かる範囲の整理で十分です。

証拠として残しておきたいもの

何が証拠になり得るかは事案により異なりますが、一般に次のようなものが検討対象になります。

  • LINEやSNSのメッセージのスクリーンショット(日時が分かる形で)
  • 宿泊や交際をうかがわせる領収書・明細
  • 写真・動画(適法に取得したもの)
  • 配偶者や相手とのやり取りの記録、日記やメモ

証拠の評価は専門的な判断が必要です。「これは使えないだろう」と自己判断で捨てず、まず保全して弁護士に見せることをおすすめします。

やってはいけないこと

  • 配偶者や不倫相手のスマートフォンへの無断ログイン、盗聴・盗撮といった方法での証拠収集は、違法となるおそれがあるため避けてください。
  • 不倫相手の勤務先に連絡することや、SNSで事実関係を晒す行為は、名誉毀損などのリスクがあるため避けてください。
  • 感情のままに高圧的な要求や脅しと受け取られかねない連絡をすると、かえって不利になる可能性があるため注意が必要です。
  • 十分な検討をせずに念書や示談書へサインすることも、後から内容を変えにくくなるため慎重に判断してください。

弁護士に相談する流れ

一般的な流れは次のとおりです。

  1. 状況と希望をメモに整理する
  2. 手元の資料をまとめる(原本やデータはそのまま保管)
  3. 法律相談を予約し、事実関係を時系列で伝える
  4. 請求の可否・進め方・費用について説明を受ける
  5. 依頼するかどうかを検討する

初回相談だけで方針が固まることもあれば、追加の資料収集が必要になることもあります。相談したからといって依頼が必須になるわけではありません。

よくある質問

不倫慰謝料は誰に請求できますか?

一般に、配偶者と不倫相手の双方、またはいずれか一方に請求し得るとされています。誰にどのように請求するかは事案により異なるため、弁護士にご相談ください。

慰謝料請求に期限はありますか?

不法行為に基づく損害賠償請求権には消滅時効があり、不倫と相手を知った時から原則3年とされています。起算点の判断は難しいため、早めに弁護士へ確認することをおすすめします。

証拠がなくても請求できますか?

請求自体は可能ですが、相手が否定した場合に裏付けがないと交渉や裁判で不利になることがあります。手元の資料が証拠になり得るかは弁護士に確認してみてください。

別居や離婚をしていなくても請求できますか?

離婚しない場合でも請求が認められることはありますが、婚姻関係の状況は金額などの評価に影響し得ます。ご自身のケースの見通しは弁護士にご相談ください。

弁護士に依頼せず自分で請求してもよいですか?

ご自身で請求すること自体は可能です。ただし、言動が後の交渉や裁判に影響することもあるため、進め方は事前に弁護士へ相談しておくと安心です。

まとめ

不倫慰謝料の請求では、時効・証拠・ご自身の希望という3点の整理が最初の一歩になります。請求できるか、どの程度の金額が見込めるかは事案により異なりますので、個別の見通しは弁護士にご相談ください。

次のステップ

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的判断や慰謝料の獲得・減額・解決を保証するものではありません。具体的な対応は弁護士にご相談ください。

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この記事の監修弁護士

松本 理平 弁護士

第一東京弁護士会 登録番号 55199

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