「交際していた相手が実は既婚者だった」「独身だと信じていたのに嘘だった」——そのような経験をして、自分の気持ちの整理がつかないまま検索された方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、貞操権侵害という言葉の基本的な意味と、相談前に整理しておきたいポイントをまとめます。あなたが悪いわけではありません。落ち着いて、ひとつずつ確認していきましょう。
まず確認したい結論
- 貞操権とは、性的関係を持つかどうかを自分の意思で決める自由を指す考え方です
- 既婚者であることを隠して交際した場合など、欺かれた状況での交際は貞操権侵害が問題となることがあります
- 侵害の成否や慰謝料額は個別の事情により異なり、一般論で断定することはできません
- 具体的な見通しを知りたい場合は、事情を整理したうえで弁護士に相談することが近道です
よくあるケース
貞操権侵害が問題となりやすいのは、たとえば次のような場面です。
- 独身だと言われて交際していたが、実は既婚者だった
- マッチングアプリのプロフィールに「独身」と記載されていたが事実と異なった
- 結婚を前提とした交際だと信じていたが、相手にその意思がなかった
- 離婚協議中・別居中と説明されていたが、実際は通常の婚姻生活を送っていた
いずれのケースも、相手がどのように事実を偽っていたか、交際の期間や経緯、関係を持つに至った状況などにより法的な評価は変わります。「自分のケースはどうなのか」は、個別事情の確認が欠かせません。
相談前に整理すべきこと
弁護士に相談する前に、次の点をメモにまとめておくと相談がスムーズです。
- 出会った時期ときっかけ(アプリ・職場・紹介など)
- 相手が独身であると信じた理由(発言・プロフィール・態度など)
- 既婚者だと知った時期と、知った経緯
- 交際期間と、結婚の話が出ていたかどうか
- 今の自分の希望(謝罪がほしい・金銭的な解決を考えたい・関係を断ちたい等)
時系列で並べると、ご自身でも状況を客観的に見直しやすくなります。
証拠として残しておきたいもの
感情的につらい時期かもしれませんが、可能な範囲で以下を保存しておくことをおすすめします。
- 「独身だ」「離婚している」など相手の説明が分かるLINE・メールのやり取り
- マッチングアプリのプロフィール画面のスクリーンショット
- 結婚を前提とした発言(プロポーズ・両親への挨拶の話など)の記録
- 交際していた事実が分かる写真・予約履歴・プレゼントの記録
- 相手が既婚者だと判明したきっかけとなった資料
スクリーンショットは日付が分かる形で保存し、削除されそうなものから優先的に残しておくと安心です。
やってはいけないこと
- 相手やその家族を晒すようなSNS投稿は、名誉毀損等のリスクがあるため避けてください
- 相手の勤務先に連絡することは、業務妨害等と評価されるリスクがあるため控えるのが安全です
- 相手のスマートフォンへの無断ログインや、盗聴・盗撮による証拠収集は違法となるおそれがあり、してはいけません
- 感情のままに「払え」と強い要求を繰り返すと、脅迫等と受け取られる注意点があります
つらい気持ちは当然のものですが、対応を誤るとご自身が不利になりかねません。行動の前に専門家へ相談しましょう。
弁護士に相談する流れ
- 上記の「整理すべきこと」と証拠をまとめる
- 法律事務所に問い合わせ、相談日時を予約する
- 初回相談で事実関係を伝え、見通しと選択肢の説明を受ける
- 依頼するかどうかを検討する(その場で決める必要はありません)
相談したからといって、請求や交渉に進む義務はありません。「話を聞いてもらって状況を整理する」だけでも意味があります。
よくある質問
貞操権侵害とはどのような権利の侵害ですか?
貞操権とは、性的関係を持つかどうかを自分の意思で決める自由を指す考え方です。欺かれた状態での交際などが侵害にあたるかは、個別の事情により判断が分かれます。
既婚者と知らずに交際していたら、どんな場合でも慰謝料を請求できますか?
請求できるかどうかは、相手の欺き方や交際の経緯など個別の事情により異なります。一般論での断定はできないため、弁護士に状況を整理して相談することをおすすめします。
独身だと嘘をつかれていた場合も対象になりますか?
独身と偽られて交際していたケースは、貞操権侵害が問題となる典型例の一つとされています。ただし成否は事情により異なるため、弁護士への相談をご検討ください。
どのような証拠を残しておけばよいですか?
独身と述べていたメッセージ、マッチングアプリのプロフィール画面、結婚を前提とした発言の記録などが整理の手がかりになります。詳細は弁護士にご確認ください。
相談する場合、費用はどのくらいかかりますか?
費用体系は法律事務所により異なります。初回相談を無料とする事務所もあるため、相談前に各事務所の料金の説明を確認しておくと安心です。
まとめ
貞操権侵害は、欺かれた状態での交際により心を傷つけられた方が、法的な救済を検討するうえでの出発点となる考え方です。成否や金額は事案により異なるため、一人で抱え込まず、事実関係を整理して弁護士に相談してみてください。
次のステップ
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的判断や慰謝料の獲得・減額・解決を保証するものではありません。具体的な対応は弁護士にご相談ください。
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